機械的動作の相対運動により摩擦面が消耗することを抑止する機能です。プラスチックフィルムのピンホールの原因の一つに、フィルムの同じ個所が繰り返し擦られることによる摩耗があり、これに対する耐性が耐摩耗性となります。
一般的に、流通の段階で発生するピンホールはこの原因によるものが多いといわれています。
プラスチックフィルムの耐摩耗性は、プラスチックの素材選定とフィルムの表面状態などに影響されるため、複合的に耐摩耗性をあげる必要があります。また、包装フィルムの場合は包装袋の形状、流通の状態などの要因もあり、仕様用途に応じた評価により、必要な対策を検討します。
グンゼでは、素材選定、配合処方と異種多層化技術を組み合わせ、各層に機能を分担させることで耐摩耗性の向上を推進しています。
耐摩耗性に関するグンゼの技術をご紹介します。