汚れを付き難くする、付いた汚れをふき取りやすくする特性を意味します。
一般的には、フッ素系の素材を用い、素表面の撥水撥油(汚れをはじく)性を高めることにより防汚性を付与します。
スマートフォン、タブレット、PCなど、近年ディスプレイの表面にタッチパネルが設置されるケースが多くあります。
指でタッチする為、指紋汚れが付きやすく、視認性(参照項目:視認性)や見た目の清潔感に課題があります。
防汚性の中でも、指紋汚れに対する特性を”耐指紋性”と呼びます。
耐指紋性には撥水撥油性ではなく、逆に親油(汚れがなじむ)性を付与し、ついた汚れを目立たなくするタイプのものもあります。
また、フッ素樹脂を成形した場合は、材料特性により汚れが付着しにくいチューブ等になりガイドロールに被覆することで簡便に防汚処理ができます。
グンゼでは、タッチパネル表面に耐指紋性を付与したフィルムを開発し実用化しています。
タッチパネルの入力時に必要な指の滑り性や、基本特性である耐擦傷(傷つき)性も付与しています。
また、フッ素樹脂収縮チューブは一般産業用途の様々な分野で利用されています。
防汚性・耐指紋性に関するグンゼの技術をご紹介します。